常緑樹の森

関西の文系大学院生

おっさんずラブ最終話(太陽が一つしかなくたって)

結婚してくださああああああああああい!!!!!!!!!!

 

って!!!!!春田と牧が!!!!!結婚した!!!!!

私の今後の人生、そうそうこんなめでたいことは起こらないでしょう!!!!!

 

※春田に影響されて、翌日チーズインハンバーグを食べてメロンソーダを飲んだ軽率な女は私です。

 

 

春の夜に出会って、初夏の昼間の日差しの中で結ばれた二人。

あんな綺麗なジューンブライド日和にプロポーズするのが太陽みたいな春田らしい。

 

喉がつぶれるようなプロポーズ。セリフにオリジナリティなんていらない。そのまっすぐさが何より春田にしかできないことだから。

 

「俺といても幸せになれません」って最初は突き放すような試すような表情だった牧がだんだんうれし泣きに変わってくのを見て私も泣いた。

 

 

春田が誓いのキスに戸惑うのがリアルだったな。

恋愛において、相手に触れられるか否かって、かなり大きいと思う。居心地や生活の安定もそりゃあ大事だけど、身体的接触って避けられないもんなあ。

 

 

登場人物がみんな最後に駆け足気味に幸せになる物語、ベタだけど実は大好き。

そういう意味でおっさんずラブの最終回は「好き」で埋め尽くされた回だった。

 

マロが蝶子さんと同じお酒飲んでるのは可愛すぎるし、プレゼントの渡し方にキュンキュンした。何なのあれ、ぐっと手を取って「誕プレっす」って年下の男の子に言われたすぎる。

 

ちずちゃんほんと良かったね~~~~~~!!!!!!

彼氏は本社の人なのかな、でもちずちゃんと歩いてる時に荷物持ってなかったし、「風呂沸かしてるよ」って言ってたから、仕事帰りに迎えに来たっぽいし、どっちにしても「本社がアメリカ」の会社関係で出会ったんだろな。

ちずちゃんと牧くんの橋のシーン大好きだから、二人にはもっと仲良くなってほしいし、お互いのろけ合えばいい。あの二人の関係、さっぱりした部分とセンチメンタルな部分の割合が絶妙そう(よくわかんないけど)。っていうかちずちゃんって聞き上手だし(マロの時はあれだけど)、相手の良いリアクション引き出すから会話スキル高そうだなー。

 

まいまいと鉄平兄の、年齢なんか関係なく一途でハイテンションな恋もいい。まいまいが途中からハーフアップみたいな髪型にしてたの、恋したからなんだね。そういう細かいとこ好き~~~~~~。

 

屋上で部長が武川さんに手を重ねたとこ、「最後から5番目の恋」って言ったつながりの冗談なんだろうけど、ほんとは結婚式前のわんだほうで武川さんの「牧の心の中にはまだお前がいる」ってセリフのとこから起きてて勘づいてたのかもしれない。

関係ないけど、「いい恋だったんですね」に対する「ああ」っていう部長の返事の仕方が好き。

 

 

春田は最後に牧を選んだけど、同じ春田に恋した二人は全然タイプが違う。


部長は自己肯定感が高そうだし、ぐいぐい行くアプローチからしても、恋愛において相手が自分を欲することより自分が相手に近づけることに見出す喜びの方が大きそうだから、「2番目の男でいいです」って言えちゃうんだろうな。


対する牧はどうしても自己肯定感は低そうだし、恋愛のゼロか100かしかない感じ(相手に一番に必要とされるかさもなければ別れるか、とか焦ってキスしたり部長と喧嘩したりとか)にも余裕のなさが表れてると思う。

 

でも二人とも春田に救われてたんだよな。部長にとっては春の日差しみたいなキラキラした光だし、牧にとっては冬の晴れ間みたいな一筋の光だし。


春田って、そりゃあ生活力や恋愛においてはダメ男かもしれないけど、対人関係ではできすぎたぐらいの人だ。相手に傷を与えまいと行動するし、ごはんをあんなに美味しそうに食べるし、誠実だし。だから誰にとっても一番にはなれるのに、特別にはなれない。

 

そんな春田がやっと牧の「特別」になれた。部長にもちずちゃんにも平等に愛を与えることはできないけど。太陽が一ヶ所だけを照らすことを決めたみたいに。

それでも、部長やちずちゃんにもちゃんとその強い光は届き続けると思う。

 

みんな末永くお幸せに。

 

 

 

※これ、ほんとは最終回翌日に書いてたのに悶えすぎてまとまらなかったので、今更こそっとあげておく。